アポロ・キャップ

Apollo cap

野球帽型の軍用帽。野球帽に似た派手な刺繍飾りのあるフェルト帽。この名の由来は1969年、アポロ宇宙飛行士が地球生還後、回収母艦の甲板上のセレモニーで、空母の艦長から記念にかぶせてもらったことに始まった。以来アメリカでは、陸・海・空の三軍から海兵隊ならびに沿岸警備隊までがこの型の帽子を採用するようになった。帽子の色彩としては、陸軍のオリーブ・ドラブ、海軍のネイビー・ブルー、空軍のファイア・レッドなどが有名である。なお野球帽を軍隊に持ち込みそれを最初に愛用した人は、第二次大戦中の米軍人、大の野球好きで知られた海軍のハルゼー提督だったといわれている。アポロ・キャップのファッションとしての登場は1970年代に至ってからのことであり、アメリカはもとより日本でも、若い人びとを中心にちょっとした流行を見た。